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勉強法
公務員試験は働きながら何時間?1年計画と併願の組み方
働きながら公務員を目指すとき、最初に決めるべきは勉強時間ではなく志望先です。同じ公務員試験でも、専門科目まで課す一般枠と、教養だけで受けられる区分、民間就職と同じ形式の基礎能力検査で選考する区分では、必要な学習量がまったく違います。受験先を絞れば、確保すべき時間は自動的に決まります。逆に受験先を決めないまま参考書を買うと、志望先では出題されない科目に何ヶ月も使うことになります。
目次
総時間より『週に何時間出せるか』で組む
学習量は総時間で語られがちですが、在職中の人には使いにくい数字です。残業や出張がある以上、平日の可処分時間は月ごとに揺れます。現実的なのは、通勤の往復・昼休み・就寝前のように毎日必ず存在する枠と、休日に置ける枠を書き出して週の実数を出すこと。週12時間なら1年で600時間台、週20時間なら1,000時間規模になります。この実数を先に確定させてから、志望先の出題範囲に対して足りるかを見るのが順番です。
試験タイプの見取り図|専門あり・教養のみ・民間型
採用試験の形式は近年多様化しています。①教養と専門を課す従来型、②専門科目を課さず教養中心の区分、③SPIやSCOAといった民間就職でも使われる基礎能力検査を用いる区分。③を採り入れる市役所は増えており、筆記の負担が小さい代わりに面接と論文の比重が上がります。どの型かで対策は別物になるため、志望先の募集要項を先に読み、試験科目の欄を確認してから教材を選んでください。試験方式は年度で変更されることがあります。
1年計画のモデル
1年で組むなら、前半6ヶ月・中盤4ヶ月・直前2ヶ月の三段に分けると管理しやすくなります。前半は数的処理と文章理解、専門があるなら憲法・民法・経済の基礎を一周。中盤は過去問を科目別に回し、時事の収集と論文の下書きを始めます。直前2ヶ月は年度別や模試形式で通しを解き、時間配分を体に入れながら面接で使う材料を整理します。前半に完璧を求めないことが要点で、一周目で理解しきれない科目は必ず出るので二周目で回収する前提にしておきます。
数的処理を最初に置く理由
社会人が最も苦戦するのが数的処理と判断推理です。解法を思い出す作業に時間がかかり、学生時代からの空白の影響を受けやすい分野で、後回しにすると直前期に取り返せません。1日3問でも毎日触れていると引き出しが戻ってきます。逆に暗記中心の科目は直前期の詰め込みが効くので、後半に寄せて構いません。時間が読めない社会人ほど、伸びるまでに時間がかかる分野を前に置く配分が向いています。
併願設計|受験機会は1つではない
国家・都道府県・市役所・特別区などで日程が分かれているため、組み方次第で1年に複数回の受験機会を作れます。要点は、出題科目が重なる先を選ぶこと。教養中心の市役所と民間型の区分を併願すれば、追加の学習はほとんど発生しません。一方、専門科目の範囲が違う機関をいくつも並べると、どれも中途半端になります。第一志望を決め、そこと科目が重なる先を2〜3つ足すのが基本形です。日程と試験区分は年度ごとに変わるので、各機関の公式発表で確認してください。
平日と休日で役割を分ける
平日は細切れになるので、暗記と数的処理の反復に充てます。通勤中に一問一答、昼休みに時事、帰宅後に数的処理を数問という形です。休日は中断されにくい時間が取れるため、専門科目の理解、論文の答案作成、模試形式の演習に使います。役割を先に決めておくと、その日に何をやるか迷う時間が消えます。仕事の繁忙期が読めているなら、その月を計画上あらかじめ軽くしておくと、遅れを引きずらずに済みます。
直前期の配分
残り3ヶ月に入ったら、新しい教材を増やさないのが鉄則です。やることは3つに絞られます。①解いた過去問のうち間違えた問題だけを繰り返す、②本番と同じ時間で通しを解いて時間配分を固める、③面接と論文で使う自分の材料を文章にしておく。この時期に手を広げると、どれも仕上がらないまま本番を迎えます。筆記の直前でも面接の準備を止めないことが、最終合格までの距離を縮めます。
計画が崩れたときの立て直し
在職中の学習は必ずどこかで崩れます。異動、繁忙期、家庭の事情。崩れたときに全部を取り返そうとすると、そのまま離脱します。復帰の手順を先に決めておくと戻りやすくなります。①最優先の科目を1つだけ決め、その日はそれだけやる。②遅れた分は取り返さず、計画の終点を後ろにずらす。③受験先を、残り時間で届く型に切り替える。専門ありの一般枠から教養中心や民間型の区分へ照準を変えるのは撤退ではなく、設計の変更です。
独学で通す部分と、外部に任せる部分
教養科目は市販の問題集が充実しており、独学で十分に積み上がります。判断が要るのは専門科目の優先順位付けと、論文・面接の評価です。特に論文と面接は、自分の答案や受け答えが基準を満たしているか自力では分かりません。LECのように公務員試験を長く扱う予備校は、講義から論文添削・模擬面接まで揃っており、資料請求で科目構成と日程だけ先に確認できます。志望先の枠組みは経験者採用枠と一般枠の違いで押さえ、選考そのものの対策は職務経験論文と面接で見られる点に進んでください。
比較表
| 試験タイプ | 主な出題 | 学習量の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 一般枠(専門あり) | 教養+専門(法律・経済など) | 最も重い。専門の分だけ上乗せ | 学生時代に法律・経済を学んだ人 |
| 一般枠(教養中心) | 数的処理・文章理解・時事 | 専門がない分だけ軽い | 働きながら短期で狙う人 |
| 民間型(SPI・SCOA) | 基礎能力検査+面接 | 筆記は軽く、面接の比重が重い | 民間と併願して受ける人 |
| 経験者採用枠 | 教養+職務経験論文+面接 | 筆記より論文・面接に時間を割く | 職務経験を数年積んだ人 |
無料の資料・公式情報で比較してから決められます。
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公務員講座のカリキュラムと日程を取り寄せる
試験区分・日程・受験資格は自治体ごとに違います。募集要項で枠組みを確認したうえで、足りない部分だけ講座で埋めるのが働きながらの現実的な組み方です。 まずは費用、学習期間、サポートを比較できる導線にします。
公務員講座のカリキュラムと日程を取り寄せるよくある質問
働きながら1年で間に合いますか?
志望先の型によります。教養中心や民間型の区分なら1年で組める人が多く、専門ありの一般枠は同じ1年でも密度が上がります。まず週に何時間出せるかを実数で出し、その範囲で届く型を選ぶ順番にすると計画が崩れにくくなります。
1日何時間やればいいですか?
1日単位で決めると出張や残業で崩れます。週単位で目標を置き、平日に取れなかった分を休日で調整する形にしてください。平日は細切れで暗記と数的処理、休日にまとまった演習という役割分担が現実的です。
数的処理が苦手です。捨ててもいいですか?
多くの試験で出題数が大きい分野のため、丸ごと捨てるのは危険です。全問正解を狙わず、頻出のパターンだけを毎日少しずつ繰り返す方が結果につながります。どうしても合わない場合は、筆記の比重が小さい区分を志望先の候補に入れる判断もあります。
併願はいくつまで組めますか?
日程が重ならず、出題科目が重なる先であれば複数受けられます。数を増やすこと自体が目的になると準備が薄くなるので、第一志望と科目が重なる先を2〜3つ足すくらいが管理しやすい範囲です。日程は年度ごとに公式発表で確認してください。
独学と講座はどちらが早いですか?
教養科目だけなら市販教材で十分に進みます。差が出るのは論文と面接で、自分の答案を採点できない領域です。全部を講座にせず、評価が必要な部分だけ外部に任せると、費用を抑えたまま弱点を埋められます。